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伯推薦牧場を拒否=対EU牛肉輸出再開で苦戦

ニッケイ新聞 2008年2月16日付け

 ブリュッセルで行われているEU向け牛肉輸出の再開交渉で十四日、ブラジル推薦の五百二十三牧場指定がEU代表によって拒否された。飼育技術の観点からではなく、政治的圧力で候補リストに押し込まれた牧場があると見られたため。
 ブラジルでは基準頭数が満たない場合、隣の牧場から牛を借りてきて数合わせをするとEUは疑っている。調査をする度に保有頭数が異なり、実態は信用できないという。EUは、ブラジルの畜産事情に不信感が拭いきれないでいる。
 EUは口蹄病を恐れており、品質保証とGPS(全測位)システムによる頭別衛生管理を実施できるのは、三百牧場のみとしている。ブラジルの推薦基準は衛生管理の有無ではなく、経営管理面で選考したとEUは見ている。
 ブラジル外務省も、農務省のデータが曖昧なため赤恥をかいたと抗議した。