ニッケイ新聞 2008年2月16日付け
【静岡新聞】静岡県浜松市北区の細江町国際交流協会(石田忠会長)と引佐町国際交流協会(田力定一会長)は二日、多国籍な料理を一堂に会する毎年恒例のイベント「在住外国人との料理交流フェア」を同町の引佐健康文化センターで開いた。昨年まで別々に開いていた同フェアだが、合併などを機に今回初めて共催した。
フェアには、インド、中国、フィリピン人をはじめ、ポーランドやデンマーク、ニュージーランド、ペルー人など四十二人が参加。特製コロッケなど母国の伝統料理を会場で手作りし、出来たてを地元住民ら約百百人の参加者と一緒にほおばった。
カレー味のギョーザを友人たちと作ったインド人のアーダルッシュ・アヌークさん(16)は「母国の味が懐かしくなった。皆気に入って何回もお代わりしてくれる」と笑みをこぼし、インドの伝統茶「チャイ」を参加者に何杯も注いでいた。
田力会長は「合併を機に存続が危ぶまれた時もあったが、今後も協力し合って交流活動を推し進めていきたい」と話し、石田会長も「両町の米国姉妹都市も米国内で隣接する都市同士。今回の成功を弾みに、互いの都市間訪問なども計画していけたら」と力を込めた。