ニッケイ新聞 2008年2月13日付け
十一、十二日にサンパウロ総合大学(USP)の入学手続きなど、新学期に向けて色々な動きがある。USPの新入生が顔に絵の具を塗られ、車の列の間を縫ってお金を集める風景は恒例。一方、十一日から授業開始のサンパウロ市立校中、統一教育センター(CEU)八校は工事が未完成などで、授業を受けられない生徒が二万人余り。市当局は今週中には授業開始というが、CEUの中の託児所、幼稚園については今週中開始は無理な様子。
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来月から最低賃金が少なくとも四一二レアルにはなるとの報。現在が三八〇レアルだから八・四二%上昇という事になるが、同じ新聞には、外食費は食料品の値上がりで一一・六%上昇したと。最低賃金での購買力は二〇〇五年よりも低いというし、インフレが少し収まってきたといっても、庶民の懐には寒風が…。公務員たちがオムツやお菓子まで法人カードで買っていたのにあやかりたい?
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猟奇事件と言うべきか、サンパウロ市東部で、愛人を殺し、二日間一緒に寝た上で庭に埋めたという事件が起きた。犯人が別れた後も同居している奥さんと子供の留守に起したもので、二週間余りもたってから話を聞いた奥さんに頼まれ、奥さんの兄弟が遺体を発見した。奥さんや子供は遺体の発見された家で寝起きする勇気がなく、隣人の家にいるという。
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サンパウロ州プライア・グランデ市で、避暑に来ていた家族を強盗が襲った。奥さんと娘が気絶する中、主人(七二)と孫は強盗と取っ組合い。強盗六人は一発発砲後、鍵束と携帯を盗り、逃亡した。途中で誤射があって犯人一人はケガをしたようだが、主人は足にかすり傷を負っただけで済んだ。