ニッケイ新聞 2008年2月2日付け
ブラジルを代表する漫画家マウリシオ・デ・ソウザさんが描いた移民百周年マスコットの名前が「チカラ(力)」に決定した。百周年協会と同漫画家プロダクションが話し合って選んだ。
同協会広報によれば、ソウザさんは「ただの人名ではなく、意義深くて、発音がはっきりした日本語の単語で、キャラクターの性格を具体化したような日本語の単語を探していた」と説明し、日本移民の苦闘とその成果を端的に表現する言葉として「チカラ」に決定した。
さらに、「これが『トゥルマ・ダ・モニカ』の新しい仲間に加わって、日本の習慣や倫理を持ち込むんだ。このマスコットは、日本的ブラジルという、全伯や日本で起きている統合を示す〃顔〃だ」と日系妻アリッセさんとの間に生まれた愛息をモデルにしたことを明かす。
ブラジル版「ドラえもん」ともいえる国民全体に愛される長寿漫画の登場人物に日系人が入ることは、まさにブラジルという〃家〃の一員として認められることに等しい。 (深)