ニッケイ新聞 2008年2月1日付け
二月二日から始まるカーニバルに対し、今年の熱気は今一つといった感触を受けるが、果してそうなのか?カーニバルのエスコーラ・デ・サンバのパレード行進に参加する花形陣は、失敗して恥じを見ないように三ヶ月前からパーソナル・サンバと呼ばれる特訓を受けて、晴れの日に備えている。その良い例がミナス州出身でミス・ブラジルのナタリアさん。これまでサンバはおろかパレード参加を考えたことすらなかった。それが今年は一念発起で参加を決意。三ヶ月前からパーソナル・サンバの特訓を受けている。特訓料は一時間二五〇レアルにも及ぶ。
特訓は有名人に限らず、ダンス・サロンの面々にも普及する。市内で十ヶ所以上のダンス・サロンを有するジャイメ・アロウショ氏は「この時期になると生徒で溢れかえる」とパーソナル・サンバの魅力を挙げる。
いっぽうで、バイア州警察はカーニバルの期間中、新たに収監される人を入れる場所を作るためにコンテナーを刑務所代りに使用することを検討中で、賛否両論を呼んでいる。賛成派はコンテナーの居心地が良いことで利用すべしとし、反対派はコンテナーはあくまでも荷物や動物を収容するものだとしている。