ニッケイ新聞 2008年1月31日付け
三十日付エスタード紙によると、サンパウロ市の市役所が今月に集中して行っている穴ぼこ封鎖作戦も、二十九日のようにほとんど二十四時間の降雨になると手の施しようがなく、お手上げの状態となっている。市役所によると、二十四時間に及ぶ降雨になると、新たな穴ぼこが全長一万五〇〇〇キロの公道に一五〇〇から二〇〇〇個生じ、陥没地帯になるという。
市役所では一月一日から二十六日まで全能力ギリギリの一日当り一二五七カ所の陥没のフタをしてきたものの、二十九日の降雨による新しい陥没に対処できず、少なくとも三五〇カ所が未処理となってしまった。車両走行には大敵の陥没だが、晴天が現われない限り、自動車の走行で舗装道路が割れるなどが起こり、二十四時間毎に一〇〇〇個以上の新たな陥没が出現すると見られている。
二十九日の降雨は陥没というインフラ設備の破壊にとどまらず、今年に入っての渋滞の新記録を樹立した。午前九時半には一三六キロとなり、過去十二ヵ月間の火曜日の最悪の渋滞の一一八キロを上回った。