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記念式典ミサに包丁男乱入=3人が軽傷負う=要職の面前で暴挙

ニッケイ新聞 2008年1月29日付け

 サンパウロ市制四五四年を記念して行われていたサンパウロ市都心のセー寺院のミサにホームレスの男が乱入し、台所包丁をふりかざして暴れ、三人に軽傷を負わせる事件が発生した。
 二十六日付けエスタード紙によれば、ミサにはカサビ市長をはじめとする市役所の局長クラス、スピリシ上議、ルピー労働相、マリンニョ社会福祉相などが列席しており、男はそのお歴々の面前で包丁を抜いて暴挙に出た。
 教会の警備隊員が急遽取り押さえて大事に至らなかったものの、少年隊のコーラスの準備をしていた二十九歳の教師ほか、警官二人が取り押さえた際にかすり傷を負った。
 ミサは市制記念日の二十五日の午前十時から行われた。ミサたけなわの午前十一時ごろ、ホームレスの男が教会に入り込み、祭壇場近くに歩み寄り、隠し持っていた包丁を抜いて、祭壇上にかけ登ろうとした。警備隊員が急遽取り押さえた。
 男はその際「サンパウロよ、私を殺せ!私が餓死する前に」と叫んでいることから思想犯の突発的暴行と警察では見ている。男は過去に数度の窃盗歴で警察に拘束されていることから、殺人未遂で起訴される。