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移民100周年がテーマ=日系人、日本人も参加=リオのカーニバル=「ポルト・ダ・ペドラ」へ

ニッケイ新聞 2008年1月24日付け

 【共同二十三日】来月一日に正式に開幕する南米最大の祭典、リオデジャネイロのカーニバルで、有力チーム「ポルト・ダ・ペドラ」が日本人の移住開始百周年をテーマにパレードする。上位十二チームが美しさを競うパレードで日本がメーンテーマになるのは初めて。呼び掛けに応じた日系人や日本人も参加、盛り上げに一役買っている。
 掲げるタイトルは「移民船の小さなサンバ」。一九〇八年に到着した最初の移民船「笠戸丸」をはじめ、金色の仏像を配置した日本庭園や招き猫などをかたどった八台の山車を作り、着物や法被などに身に包んだ約三千六百人が行進する。
 チームは昨年から日本人らの参加を募り、リオや日系人が多い南部パラナ州から計約二百人が参加予定。マリオ・ボリエロ美術監督は「日本文化がブラジルにもたらした影響を見せたい」と話す。
 十二チームは二月三~五日にリオ中心街の競演会場「サンボドロモ」の約七百メートルをパレードする。ポルト・ダ・ペドラの楽隊に加わる東京外大の留学生、岡千晴さん(21)=岡山県倉敷市出身=は「サンバは本当に難しいけど、地元の人々と一緒に楽しみたい」と話している。