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強盗犯が拳銃自殺=ムショに舞戻るのはゴメンだと

ニッケイ新聞 2008年1月23日付け

 警官に追われてバールに逃げ込んだ男が、ピストルで店主や客ら七人を人質として立てこもったが、警官との交渉が失敗して自分の胸部に銃弾を撃ち込んで自殺する事件が発生した。
 サンパウロ市モエーマ区で二十一日午後十二時半、バス停にいた男を強盗犯として市民が警察に通報、警官が追跡を始めたところ、男は最寄のバールに逃げ込んだ。店内は約二十人の客で立て込んでいたが、犯人はこのうち七人を人質として約二時間立てこもった。
 警官が説得したにも関わらず応ぜず刑務所に舞い戻るのはゴメンだと胸部を撃ち抜いて自殺した。男は強盗などの罪で九年間服役し二〇〇三年十月、釈放された。刑務所暮らしが余程苦痛であったに違いない。
 犯人は内気らしく刑務所内の苦痛の経験を明かすことなく、自ら生命を絶つ道を選んだ。