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外国人、雪遊びを体験=飯山市が観光客誘致図る

ニッケイ新聞 2008年1月22日付け

 【信濃毎日新聞】長野県飯山市の戸狩温泉で十三日、農村体験を組み入れた観光「グリーンツーリズム」の外国人誘客策を探る実証調査が行われた。東京の日本語学校に通う外国人生徒ら約二十人が、同地区の民宿に一泊するモデルツアーに参加。初日は、ひざ丈以上に雪が積もった水田で雪合戦やかまくら作りをして雪国の遊びを楽しんだ。
 中国や韓国、タイなどの二十代の生徒たちが参加。スキーウエアを着込んで、さらさらの積雪に埋もれながら走り回ったり、雪玉を投げ合ったりして雪の感触を楽しんだ。初めて雪を見た台湾の陳勇列さん(24)は「家族と一緒に雪を楽しめる旅行があれば絶対に面白い」。一行は同日夜、同市岡山地区で正月の恒例行事「道祖神」にも参加した。
 調査は都市農山漁村交流活性化機構(東京)が飯山市を含め全国六地区で本年度から本格実施。同市では二年間実施し、外国人モニターに地元住民との交流ができるツアーに参加してもらう。
 「日本人とのふれあいを体験できるグリーンツーリズム事業は、外国人に広く受け入れられる可能性が大きい」と同機構の担当者。「飯山などを足掛かりに、外国人対象の観光振興を積極的に進めたい」と話していた。