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ボベスパ、19億R流出=米景気後退を反映、一斉に売り

ニッケイ新聞 2008年1月18日付け

 米経済のリセッションと世界経済の不確定化が懸念される中、外国人投資家がブラジルを含む途上国の金融市場で、一斉に所有債券の売りを加速化している。サンパウロ市証券取引所は十六日、株価指数が一時三・〇五%まで下落し、最終的に一・八九%下げた。
 昨日の金融市場で最も下げたのはペルーの五・三八%、続いてロシアの四・二九%、トルコの二・五五%、メキシコの二・二一%であった。大口の海外投資家は、もっとも取引高と流通量の多いブラジルで現金に買えている。
 サンパウロ市証券取引所では今年の第一週と第二週に十八億八千万レアルが売られ、一月の株価指数は八%も下がった。二〇〇七年買いに入った外資の半分が、出て行ったことになる。
 ドルは一・一四%上げ、一・七七三レアルとなった。投資家らは一斉に途上国債券を売り、米国債に買い換えている。