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ニッケイ新聞 2008年1月12日付け

 今年百周年を記念して、来伯が決定した高校野球。今回で四回目の来伯だ。一番初めに来た時の相手は、高校生同士では相手にならないためにブラジルの実業団と対戦。実業団と対戦しても力の差が歴然としていた、と関係者は当時を振り返った。近年はブラジル国内のレベルが徐々に上がっているから、高校生同士で対戦できることに喜びを噛みしめていた。レベルの向上により近い将来日本で活躍する野球選手がたくさん出てくることを期待したい。
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 各県人会では県費留学生の募集人数が減らされているなか、福島県では募集の枠が増えた。昨年はブラジルからの募集を行わなかったのだが、急に二人の枠が出来た。その理由は、昨年県人会九十周年の記念式典に参加していた県知事が、ブラジルの現状を見て、帰国してすぐに議会で県費留学生の枠拡大を提唱したから、と関係者は喜びながら話していた。日本移民百周年を迎えて日伯交流活性化にさらに貢献してほしいものだ。
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 十日付け本面で「生長の家四十七万レアルを歳末助け合いに」との記事中、「会員から寄せられた浄財」とあるが、「会員が一般の人に呼びかけてとりまとめた浄財」に訂正します。読者から編集部に電話があり、「私は宗教とは関係ないけど、あの歳末助け合いに協力したわよ。私みたいのはいっぱいいるはずよ」とのこと。分け隔てなく歳末助け合いに協力することこそ、まさに平和の精神か。