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メトロ事故で足乱れる=5時間のノロノロ運転=駅構内は乗客でゴッタ返す

ニッケイ新聞 2008年1月11日付け

 送電線の故障と見られるメトロ(地下鉄)事故で列車運行間隔が大幅に遅れ、乗客が待ち時間で辛抱を余儀なくされる事態がサンパウロ市で九日、発生した。事故が発生したのは、乗客利用数が一番多いジャバクアラ~ツクルビー間の一号線。
 メトロ公社では事故原因を調査中だが、送電盤の故障でジャバクアラ方面への送電が中断したものと見られる。事故発生と同時にサンタクルース駅とプラッサ・ダ・アルボレ駅間の二つのトンネルで車両の運行が停止、二つのワゴンが立ち往生した。
 乗客は、降りて徒歩で両駅にたどりつく有様となった。この直後からメトロの運行間隔が十分以上となり、満員の車両に入りきれずにプラットフォームは待ち人で溢れた。
 運行もツクルビー~アナ・ローザとアナ・ローザ~ジャバクアラ間の折り返し運転となり、しかも車両が着いて初めて乗車措置が採られ、入場待ちの乗客で駅構内はゴッタ返した。
 メトロ公社では、被害状況の詳細を発表しておらず実態が把握されていない。日ごろ百二十万人が利用する路線だけに、かなりの混乱であったと見られる。故障は十四時三十分に解消、じつに事故発生から五時間に及んだ。