ニッケイ新聞 2008年1月11日付け
今年はカーニバルが例年よりも早く、サンバの練習に余念のない時期だが、六日の日曜日、サンパウロ市のエスコーラ・デ・サンバの一つ、ヴァイ・ヴァイが当局の手入れを受け、騒音公害による閉鎖を言い渡された。ヴァイ・ヴァイの代表はサンパウロ市長に直談判したものの、九日の時点では再利用許可は出ておらず、練習は道でせよと。この時期の練習場なしは辛い。
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七日にガルーリョス空港でTAMのエアバスの機内清掃を終えて外に出ようとした女性が転落して頭を強打。五メートルの高さから落ちた女性は、直後から意識不明の状態で脳死を宣告されていたが、九日になり心停止を起し死亡した。事故原因はまだ調査中だが、階段をはずす時に張るべき警告用テープが張られておらず、階段があると思い込んだまま足を踏み出したのか、女性が完全に階段に移っていない状態で階段を引っ張る車が始動したのかのどちらかだと考えられている。
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ミナス州の正直者の大工さん。支払いの金が足りず思い悩みながら歩いていて見つけた鞄には一万レアル。そのままネコババもありえたが、持ち主に返すことを選択。以前、二万レアルを拾った時も返したという大工だが、釣りに行く途中で買物をし、車のバンパーに鞄を置いたまま車を発進させたというサンパウロ州フランカ市の靴屋重役のものとわかり、お礼に一〇〇レアルを受取った。
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昨年中のサンパウロ市のデング熱患者は、外部で感染して発祥したケースよりも市内での感染が圧倒的に多かった。黄熱病の予防接種も行われているが、都市部の黄熱病やデング熱を媒介する蚊は一匹で半径五〇〇メートルを飛び、三〇〇人の人を刺しうるという。要注意。