ニッケイ新聞 2007年1月11日付け
新年とお盆の年二回、親睦を目的に行なわれているグアタパラ移住地のマージャン大会が五日午後五時から、同移住地文協会館で行われた。女性を含む二十人が五卓を埋めた会場では約七時間にわたり、笑い声と共に牌の音が響いた。
同マージャン大会は、今回五十二回目。移住船の中で覚えたという田中万吉さんによれば、「一九六二年第一陣で入植した時には、JAMICグアタパラ事務所の職員らがすでにやっていた」。後に移住地の行事として恒例化、老若男女が楽しむ親睦行事となった。
家族マージャンで鍛えた二世の愛好家もおり、特に正月大会では、日本から里帰り中の参加者も多い。
前回優勝者の斉藤長一さんから優勝杯が返還され、監事役の林良雄さんがタイムキーパーとなり、最初のサイコロが振られた。
「チー」「ポン!」。ビールやサンドイッチ片手に和気藹々とした雰囲気で総当りの六回戦(半荘制で四十五分)が行なわれ、黒板にそれぞれの持ち点と順位が書き出されるたびに一喜一憂する参加者の姿が見られた。
今大会を制したのは、二世の小林加広さん。四回目の出場で優勝を勝ち取った。
「数日前に父(利和)から、色々な打ち方を学んだ」と小林さん。優勝杯を抱え、照れくさそうにはにかんでいた。
上位六位は以下の通り。優勝=小林加広、準優勝=岸田博志、三位=海老沢康弘、四位=井上操、五位=小林利和、六位=林良雄。