ニッケイ新聞 2008年1月10日付け
農産物価格の総合物価指数(IGP―DI卸売り物価指数)が昨年、高騰を続けたことでインフレが暴発的に増進し倍増した。昨年のIGP―DIは七・八九%となり、二〇〇六年の三・七九%と比較すると、ほぼ倍増となり過去三年間で過去最高となった。
農産物価格は、十二月の水準を一・四七%引き上げた。十一月は一・〇五%で、ジワジワとインフレを増長させている。IGPを中心的に検討の対象とするジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)研究グループによると、農産物の四〇%値上げ水準が、二〇〇七年度のインフレに影響したとしている。
卸売り問屋でのインフレも倍増し、二〇〇六年度の四・二九%から二〇〇七年度は九・四四%へ飛び越えた。この時期農産物価格もインフレの原因となり、値上げが十一月の一・四五%から十二月の一・九%へと影響している。
同グループによると、二〇〇七年度は全ての食料品価格の上昇でインフレが上昇したという。この原因は食品消費が需要動向に添うことなく、やみくもに拡大したためと指摘した。
これが小売価格を昨年、四・六%引き上げる要因となった。二〇〇六年度は同価格が二・〇五%であった。同じ理由により十一月から十二月への消費者物価指数は、〇・二七%から〇・七%へ上がった。