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遺伝子組替でエタノール新酵母

ニッケイ新聞 2008年1月10日付け

 サンタカタリナ国立大学のスタンバック教授は二日、サトウキビの遺伝子(DNA)組み替えを八年間研究した結果、酵母の品種改良により短期間に大量のエタノールを安価に醸造できる新酵母を育成と発表した。同酵母は、砂糖をアルコールへ変換する単細胞のSaccharomyces Cerevisiae種を改良したもの。
 同酵母はビールやワイン、ピンガなどのアルコール飲料の発酵に使われ、他目的への流用も可能という。この酵母がエタノール精製にも画期的な効果が予想される。
 すでに一万二千種類の酵母が試験され、その中から同酵母がCAT1のゲノム系統として選ばれた。技術革新の見地からも、ブラジルのエタノール生産に新しいプロセスの導入が求められていた。