ニッケイ新聞 2008年1月10日付け
ブラジル修養団連合会(桜井仁会長)に七日、日本の財団法人修養団から久世郁夫講師が到着した。久世講師は来月十一日まで滞在し、サンパウロ州スザノ市やモジ市、パラナ州アサイ市、マリンガ市、マウア・ダ・セーラ市などで講習会を行う。八日、同会の桜井会長、蓮沼芙美雄総務とともに、案内に来社した。
各講習会では七歳から十六歳までの文化協会の日本語学校の生徒など、二百人前後が参加する。合宿では清掃活動などボランティアなどを通じ、思いやりを持ちながら社会に奉仕する精神を学んでもらうのが目的だ。
修養団の信条は「〃愛〃の心ですべての人と親しみ、助け合い、人のため社会のために〃汗〃を流し(努力し)、平和で幸福な世界を、私たちの足元から大きく広げてゆこう」というもの。
過去三回来伯している久世講師は「ブラジルの子ども達は表現力に優れている」と感想。移民百周年にもふれて「子ども達が先人の苦労をしっかり学び、親や友人に感謝する気持ちをもってもらいたい」と話す。
二月九日午後二時からは熊本県人会で、久世講師が「愛と汗の心」をテーマに一般向けに講演を行う。「ぜひ友人、家族をさそって話を聞きにきてください」と呼びかけている。
久世講師は一九五二年生まれ、北海道出身。SYD(財団法人修養団)講師・社会活動部長。全国体験活動ボランティア活動総合推進センター・アドバイザー、埼玉県越谷市立大袋中学校教育支援ボランティアも兼任する。過去三回ブラジルを訪れている。