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東西南北

ニッケイ新聞 2008年1月9日付け

 英国の新聞がブラジル環境大臣のマリーナ・シウヴァ氏を、地球を救う英雄五〇人の一人に選出。氏が環境大臣となってから、アマゾンの森林破壊のペースが落ちたことが評価された。ほかにノーベル平和賞を受賞した米国元副大統領のアル・ゴア氏やドイツのメルケル首相らが選ばれている。ただ、アマゾンの森林伐採は、統計を閉じた後の九月以降の伐採が増加したという報告もあり、手放しでは喜べない。
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 パウリスタ大通りの改修工事のことは昨日報じられたが、サンパウロ市中心部のアマラウ・グルゲル通りでは、直径二メートル、深さ五メートルという穴が出来て工事が必要となり、回り道することに。工事には約十五日を要する予定。なお、パウリスタ大通りのバス停は工事のため使えない所もあるので注意。
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 サンパウロ市スマレ大通りはバイク専用の車線が作られた通りだが、専用車線設置以来、車の間を縫って走っていたために起きていたバイクの事故は減少。その代わり、専用車線を走って前に出ようとする車がバイクを引っ掛ける事故が起こるようになり、交通技術公社では、専用車線に入ろうとする車の取締まりのためのレーダーを設置することに。他の通りでもバイク専用車線設置の意向もあるようだが、スペースの問題等、決定までには時間がかかりそう。
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 水の事故も後を絶たないが、ミナス州ではこの週末に六件の事故。最も大きな事故は、五日夜、一五歳、一四歳、一二歳の三姉妹が川に流され、助けようとした父親共々溺れ死んだ。パラナ州のタパラ市では、六日にボートが転覆し、四歳男児が三〇キロ下流で救われたが、父親ともう一人の男性は行方不明。