ニッケイ新聞 2008年1月9日付け
ブラジル日本語センター(谷広海理事長)主催の「第五十回全伯日本語教師合同研修会~日本語教育百年これからの取り組み~」が八日に開会、十一日までの四日間同センターで行われている。
今年の参加者は百五人。サンパウロ州以外には、パラナ、ブラジリア、ミナス、ベロ・オリゾンテ、リオ・グランデ・ド・スールなどブラジル内から多くの教師が参加している。ブラジル以外にはボリビアから一人の教師が同研修に訪れた。
今年の研修では新しい取り組みとして、ブラジル内の日本語教育を支えてきた教師と、教師になったその教え子がこれまでの様子と今後の課題、展望を語るパネルディスカッションが取り入れられている。
八日午前に行われた開講式では、谷理事長や森田聡領事、小林正博JICAブラジル事務所所長、松原礼子USP日本語学科の助教授、佐藤吉洸同研修会実行委員長らが訪れた。
あいさつに立った谷理事長は、今年日本人移民百周年であり、日本語教師合同研修は五十年を迎えたことを称え、「今回の研修で先生たちは、さらに素晴らしくなったと言われて欲しい」と激励の言葉を送った。
小林所長は、節目の年にこの場にいることを喜びつつ、「この研修を通じて五十、百年後の長い目で見て、日伯間の友好をさらに強めていきたい。そのためにJICAも手助けしていきたい」と抱負を語った。
その他、森田領事、松原助教授によるあいさつや、日本の継承日本語教育センターの中元司郎センター長からのメッセージなどが紹介された。
同研修では期間中、実践発表、分科会、分科会の発表、本邦研修報告などが行なわれる。