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歩こう会=除夜の鐘とご来光登山=ピッコで百周年幕開け祝う

ニッケイ新聞 2008年1月8日付け

 サンパウロ市最高峰で迎える新年――。百周年の幕開けを記念した除夜の鐘つき参加とピッコ・デ・ジャラグアへのご来光登山が、去る大晦日から元旦にかけて実施された。
 リベルダーデ歩こう友の会が主催。同会では九九年から二〇〇〇年にかけての大晦日にも同様の行事を行っており、今回で二回目。今年は、会員を中心に四十四人が参加した。
 三十一日午後十時にリベルダーデ広場を出発、市内に残るナタルの飾り付けを見学して、十一時過ぎ、サンパウロ市ピケリー区の南米浄土宗別院日伯寺(佐々木陽明開教総監)へ到着した。
 同寺の釣鐘は重さ二トン。七三年に、ラッパ区で鋳物工場を経営していた宿屋忠八さんが製作、寄贈したものだ。
 各所で新年を祝う花火が上がる中、一行は檀信徒の家族ら約二百人とともに除夜の鐘つき。年明け最初のお勤めである修正会(しゅしょうえ)にも参加し、その後は同寺の用意した雑煮に舌鼓を打った。
 午前二時半ごろから、サンパウロ市最高峰のピッコ・デ・ジャラグアへのご来光登山。前回は雨で登山ができなかったため、実質的には初めての試みだ。
 めいめいが懐中電灯を手に、ふもとから頂上へ向かうアスファルト道を登っていく。展望台階段までの約五キロの道のりだったが、早い人は一時間ほどで到着する健脚ぶり。後にバスで登る人も合流し、階段下の広場で一足早いお神酒を交わした。
 五時半ごろから展望台に上がって日の出を待つ一行。六時半ごろから太陽が見え始めたものの、ガスにさえぎられて光の方はいまひとつ。期待通りの初日の出とはいかなかったが、その後広場ではだるま塾の皆さんによる銭太鼓や、参加者一同の盆踊りなども行われ、午前十時ごろまで持ち寄りの食事で新年会を楽しんだ。

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