ニッケイ新聞 2008年1月5日付け
「今年は実践の年に!」。ブラジル日本文化福祉協会の記念大講堂で元旦の午前十時、六団体共催による新年祝賀会が行われ、〇六年は百周年に向けての「加速の年」、〇七年は「仕上げの年」と位置づけてきた西林万寿夫在聖総領事は約五百人も集まった祝賀客に向けて、そう呼びかけた。
最初に両国国歌が斉唱され、続いて上原幸啓文協会長が新年のあいさつをのべた。「記念すべき年の幕開けです」とし、「日本移民にとってブラジルは何であったのか、ブラジルにとって日本移民は何だったのかを真剣に考えたい」。
「身の引き締まる思いで、この席に望んでいます」。西林在聖総領事は、三度目の正月をブラジルで迎えるに当たり、大きな節目に巡り会えたことを幸運だと喜んだ。
今年は十数県からの知事ら慶祝団や国会議員団が続々と来聖、自衛隊練習艦隊も予定されており、総領事館が大忙しになることが見込まれるため、今まで通りの対応ができない可能性があり、「事前に弁解しておきたい」とことわった。
サンパウロ日伯援護協会の森口イナシオ会長が万歳三唱の音頭をとり、全員で力強く新年を祝った。
さらに会場を食事の用意されている大サロンに移した。「乾杯、サウーデ、ビーバ」とブラジル日本都道府県人会連合会の松尾治会長が乾杯し、用意された日本食に舌鼓を打って談笑し、最後には配られた紅白餅を持ち帰った。
会場には小林正博JICAブラジル所長、辰巳ジョー日文連理事長、商議所会頭代理として窪田敏朗専任理事らも列席した。