ダッタフォーリャが発表したサンパウロ市の自転車道の設置に関するデータは好意的な回答が目立ち、それに伴いフェルナンド・ハダジ市長の支持率も上がった。21日付フォーリャ紙が報じている。
サンパウロ市の自転車道に関しては、ハダジ市長が2015年末までに400キロ増設することを発表している。現在の設置箇所は約78・3キロだ。
もっとも、「よく使う交通機関は」との問いに「自転車」と答えた市民はわずか3%しかおらず、市民で自転車を所有している人も、ほぼ「3人に1人」の割合の32%に過ぎなかった。
だが、自転車所有者の約半分にあたる47%が既に自転車道を利用したと答えており、特に若年層での利用率が高い。利用頻度で最も多いのが「週1~2回」の42%で、「毎日利用する」は4%しかいなかった。
そうした市民の利用実績の少なさにもかかわらず、サンパウロ市民の自転車道への評価は高い。市民の80%は自転車道の導入に「賛成」で、55%が「交通に」、71%が「市民生活に」益をもたらすと考えている。
これに伴い、ハダジ市長への支持率も回復を見せている。7月15日から16日に行なわれた世論調査では、現市政は「よい」と答えた人が過去最低の15%まで落ち込んでいたが、今回の調査では22%まで上がった。これは13年6月のサッカーのコンフェデ杯時のマニフェスタソン以来の高い数字となる。また「悪い」とする人は前回の47%から28%へと大幅に落ち、「普通」がもっとも多い44%まで上がっている。
また、ハダジ市長がもうひとつ推進しているバス専用道への評価も前回の84%から91%と上がり市民の満足度は高いものとなっている。
奇しくも昨日22日は「世界ノー・カー・デー」ということもあり、サンパウロ市内でも多くの自転車愛好家が自転車道を利用する姿が見られた。