安倍晋三首相が8月に来伯して決定した「JICAボランティア増員」に応じるため、案件形成調査団として江川由美さん、野本正美さんが来伯している。17日の着伯から11月11日まで、全伯の日系団体や関係機関を行脚する。
首相の意向によって現状の60人弱から、将来的に100人体制まで増やすこととなった。今回はその第一段階として、来年7月から任期2年の青年ボランティアに限り、最大20人の増員を見込んでいる。また派遣要請の締め切りを10月15日まで延長した。
江川さんは「新たな派遣場所や、すでに日語教師を派遣している現場でも、さらに追加で他職種の受け入れが実現するかもしれない。また地方、奥地でも不可能だとあきらめないで」。
野本さんは「増員は日系社会の活性化につながる。首相の決定に応じるための調査という特別な機会に、より多くの日系団体から派遣要請を」と呼びかけた。
急な決定のため、今回の増員対象は日語教師、野球・ソフトボール、介護士など現状の12職種だけだが、次回派遣を見据えそれ以外の職種、シニアに関しても調査対象としている。
問い合わせはJICAサンパウロ出張所(11・3251・2655)まで。
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