【既報関連】サンパウロ市パウリスタ大通りで6月23日夜にあったW杯反対デモで逮捕された日系四世の原野秀樹ファビオさんの刑事裁判が進んでいる中、爆発物所持の罪に関する無罪判決が18日に出た。19日付フォーリャ、エスタード紙などが報じた。
先月、原野さんの釈放を認める判決を下した担当のマルセーロ・マチアス・ペレイラ判事によれば、「犯罪学研究所(IC)と軍警特殊戦術行動班(Gate)が先月初めに出した鑑定書は、(原野さんが)この罪に関しては無実だということを示している」という。「押収されたものは単なる模造品で、実際には爆発しないもの」としている。
しかし、依然として四つの罪(犯罪集団の組織、犯罪行動の扇動、抵抗、侮辱)に関する審理が残っている。
原野さんはサンパウロ州市警組織犯罪捜査課(Deic)と検察にブラック・ブロックのリーダーである疑いをかけられ、45日間の拘留を経て釈放された。釈放後はサンパウロ大学法学部の講堂で記者会見を開き、グローボ局のインタビュー番組にも招かれ全ての罪に関する無罪を主張した。
なお、同じ日の抗議行動で逮捕された英語教師のラファエル・ルスヴァルギさんも、爆発物所持の罪は無罪だとされた。