ニッケイ新聞 2007年12月25日付け
パウリスタっ子が年末のパーティや学校の休暇で家族と共に過ごすのを第一のお気に入りとしている海岸での行楽に向かう自動車旅行が、サンパウロ州の主要道路のなかで事故による死亡率の高いことが明らかになり関係当局は運転手に警鐘を発している。
特に海岸地帯とサンパウロ市を結ぶ主要道路として利用されるアンシエッタ・イミグランテス街道で、今年の交通事故による犠牲者が集中した。同街道は近代的な標識表示や舗装が施されたにも関わらず、サンパウロ市を出発する街道の中で全長に対する死亡率が最も高く、幹線となっているアニャンゲイラやバンデイランテス、カステロ・ブランコ、ラポーゾ・タヴァーレスよりもはるかに高い。
二十三日付けフォーリャ紙の報道で指摘している背景には、同紙が二〇〇七年一月から九月までにとりまとめた統計と道路管理会社のデータがある。その九カ月間の統計によるとアンシエッタ・イミグランテス街道では一キロ当り一人の死亡率となっている。
ちなみにアイルトン・セナやカルバーリョ・ピントは一キロ当り〇・三四人、バンデイランテスでは〇・三〇人、カステロ・ブランコでは〇・一六人だ。
道路管理会社のデータによると、アンシエッタ・イミグランテスの南部海岸線に下りる箇所が最も難所で、死亡指数は十一月までに一三・三〇に上がっている。アニャンゲイラでは三・五一、ラポーゾ・タヴァーレスでは二・八一、バンデイランテスでは二・一四、カステロ・ブSランコで一・二九となっており、他との比較では桁外れとなっている。
交通事故の最大原因は、スピードの出しすぎと飲酒運転だが、道路の状態や気候に左右されることもある。関係当局では不可抗力の要素があっても気を緩めることなく運転することで、事故防止につながると忠告している。