ニッケイ新聞 2007年12月22日付け
【神戸新聞=永田憲亮記者】来年の日本からのブラジル移住百周年を前に、同国パラナ州のフォス・ド・イグアス市ーが、明石市に姉妹都市提携を申し入れていることが十三日、分 かった。イグアスー市は観光事業が盛んで、市域に世界三大瀑布の一つ「イグアスーの滝」がある。明石市は人材交流など、提携に向けた協議を進める。
市によると、イグアスー市は、ブラジル南部パラナ州の最も西に位置し、アルゼンチンやパラグアイと国境を接する。人口は明石市と同規模の約三十万人、面積は 約十二倍の約五百九十平方キロメートル。世界最大の流水量で知られるイグアスーの滝は、周辺の国立公園とともに世界自然遺産に登録されている。
パラナ州が兵庫県と姉妹提携していることから、県を通じて提携の申し入れがあった。来年は日本、ブラジル両国が位置付ける「日伯交流年」で、県は同州に代表訪問団などを派遣する予定。イグアスー市も、明石市長と議長に訪問を要請している。
県内では、神戸市とリオデジャネイロ市のほか、加古川、姫路、西宮、淡路市が同州の四市とそれぞれ姉妹都市提携している。