ニッケイ新聞 2007年12月22日付け
【リオデジャネイロ20日共同=名波正晴】長野県松本市で二〇〇三年七月に起きた強盗殺人事件で、ブラジル政府当局者は二十日、事件後、同国に帰国したとされ、国際手配中のジュリアノ・エンリケ・ソノダ容疑者(29)について、日本政府から代理処罰(国外犯処罰規定による訴追)を正式に要請されたことを明らかにした。関係当局が近く本格捜査に着手、同容疑者の所在の特定などに乗り出す。
日本国内で犯罪に関与した後に国外に逃亡したブラジル人容疑者は約九十人。
調べによると、ソノダ容疑者は〇三年七月十日夜、日本人の男=無期懲役の判決確定=と共謀し、松本市の貸金業全達守さん=当時(59)=方に侵入。全さんの首をコードで絞めて殺害し、現金約四十万円を奪った疑い。