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今回の企業進出はちがう=商議所忘年会で田中会頭

ニッケイ新聞 2007年12月22日付け

 ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の忘年会が十三日午後八時半から、サンパウロ市内のグランメリア・モファレッジホテルで開かれ、西林万寿夫在聖総領事夫妻ら来賓をはじめ、約百八十人が出席した。
 田中会頭は、新規の企業進出、既存法人の強化が目立つ最近の状況に触れて、「七〇年代の進出ラッシュとの違いは、各社とも明確な戦略をもっていること」と評価。現地スタッフの充実、先端技術まで広がった取引内容の変化などの点を挙げ、「前回のような失敗の可能性は少ないのではないか」と語った。
 西林総領事は、政財界の要人が多数来伯し、百周年・交流年の準備に追われた一年を振り返り、「準備は着々と進んでいます」と報告。来年前半は皇室の来伯はじめ行事の対応に追われるとしながらも、「経済強化の方も忘れず、精一杯頑張りたい」と話した。
 また、Veja誌の日本移民特集など、ブラジルで日本への関心が高まっていることを挙げ、「会員の皆さんもぜひ、百周年を大いに利用してほしい」と呼びかけた。
 後藤隆顧問の発声で乾杯。会場では矢崎愛さん、草村芳哉さんによるピアノ・サックス演奏が歓談に花を添え、カポエイラ・グループ「Cordao de Ouro」による実演が会場を盛上げ、食事を囲み十一時過ぎまでにぎわった。