ニッケイ新聞 2007年12月19日付け
サンパウロ州の十三か所のセミ・アベルト(条件付き保釈)刑務所が、二十一日を以って空っぽになる公算が大となっている。この刑務所に収容されている一万五千人の服役者がクリスマスと正月を家族と過ごす特赦が与えられる。
特赦の期間は個人によって異なり、それぞれの刑務所の司法課は服役者の服役態度により決定するが、最低五日間となっている。期間内に戻らない場合は、脱走犯として手配を受ける。
昨年の年末特赦では一万四千三百三十三人が出所、このうち九百七十四人(六・八%)が戻らず、脱走犯扱いとなった。法律で特赦が認められているのは、年末のほかパスコア(復活祭)母の日、父の日、子供の日、お盆など。