ニッケイ新聞 2007年12月18日付け
カンポス・ド・ジョルドンにある援協傘下の老人福祉施設、さくらホーム(与座弘ホーム長)とサクラクラブ会(山本政信会長、実行委員長)共催の「第七回あじさい祭り」が、八、九日の両日さくらホーム内で行われた。
同祭りは数十年前にあじさいを植え出して、満開に咲くようになった七年前から始まったもの。始めた時は一月の末だったが、あじさいが散ってしまうために日程を変更。次に開催されたのは、一番綺麗な時期の十二月末。
しかし、年末は旅行に行く人が多いため、少々時期は早いが、十二月の二週目の週末に行うようになった。今年は七割ほどが咲いていた。
九日午前十一時から行われた開会式には、ロベルト・アベ市会議員、リカルド・カルビ同市議(市長代理)、山下譲二文協副会長、山本実行委員長、菅野鉄夫さくらホーム経営委員長、与座ホーム長らが壇上に上がった。
山本委員長は「今回の祭りは市役所の支援で盛大に行えている。ごゆっくり花を見物しながら一日を楽しんでください」とあいさつ。来賓者全員もそれぞれあいさつを行った。
会場内では、雑貨品や日用品、やきそばなどの日本食も販売。舞台上ではタウバテの海藤三味線、盆踊り、カラオケなどが行われ、来場者は和やかな一時を過ごしていた。
毎年二日間で、約五千人が来場する同祭り。「今年は開催時期が良かったから例年以上の人が来場しているね」と菅野経営委員長は嬉しそうな表情で話す。
また、「観光地だから祭りを開催してくれる市としても喜んでくれている。宣伝が行き届けばサンパウロ州内やリオ、パラナなどからも来場することもある」と説明してくれた。
サンパウロ日伯援護協会からのバスで駆けつけた参加者たちは目当てのあじさいなどを買い込んで満足そうな表情を浮かべ、一日を楽しんでいた。