失意の米出稼ぎ続々帰る

ニッケイ新聞 2007年12月15日付け

 在米ブラジル領事館のリーマ総領事が八日、ブラジルの出稼ぎによる失意の帰国がドル安のために最近増えたことを明らかにした。米国内でも単純労働者の就職難が始まった。それにドル安が追い打ちをかけ、貯金どころではない。 それに米移民局の密入国者狩りから逃げる日陰者生活に嫌気がさす者が増えている。渡米してから家族がバラバラに暮らす例は決して珍しくない。親たちが子供の安否を気遣うのは大変だ。
 大学を卒業した出稼ぎも多い。こんなことなら、ブラジルのほうがマシとなるらしい。ブラジルは二〇〇七年、景気が好転した。二〇〇八年は、さらに良いらしいというニュースは、米国にも伝わる。ボタンの掛け間違いをしたらしいと、多くが考えている。