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ピニェイロス親睦会=07年いい締めくくり=貞弘シニア迎えレク、盛上がる=仲間を慰霊、寄付活動も

ニッケイ新聞 2007年12月15日付け

 老人クラブ、ピニェイロス親睦会(山口武会長)は、九日午前十時から、忘年会を兼ねた恒例の十二月例会を開き、集まった会員八十七人がカラオケや踊り、レクリエーションなどを楽しんだ。貞弘昌理シニアも招かれ、〃看板の〃ギター演奏を行った。親睦会の仲間は、毎年、何人か欠けるように死亡する。それとは別に、自分たちの母体的な団体に寄付活動を行うというパワーもある。
 始めにこれまでに亡くなった会員の「法要」を行った。今年は同会のメンバー五人が亡くなった。一分間の黙祷を捧げ、会の集合位牌に線香を立てた。
 続いて十二月例会に移り、「老人クラブの歌」「ブラジルに生きる歌」の二曲を歌った。参会者の出欠確認を取り、八十七人が「はい!」と大きな声で返事を返していた。
 山口会長はあいさつの中で「一年間いろいろな行事を行い、無事に進行できたことに感謝します。来年は百周年ですが、これまでとかわらず、体に気をつけ、健康で元気よく過ごしましょう」と話した。
 今年一年の会計決算が報告され、同会の十二月生まれの人たち六人を祝った。その後、忘年会に移りカラオケやレクリェーション、フォークダンスなどを楽しんだ。
 JICAから派遣された貞弘シニアボランティアがギターを片手に古賀政男の歌を演奏、出席者たちは一緒に口ずさんだ。
 アトラクションの途中、ピラチニンガ文化体育協会の重田エルゾ会長が参加し、親睦会から同協会に贈られた千五百レアルの寄付を受け取った。
 重田会長は「親睦会の人たちはいろいろと会館を利用してくれる。非常にありがたい。私も気持ちばかりの寄付を行いました」と笑顔。忘年会の感想を「貞弘さんの歌った童謡は、子供の時によく聞いていた曲でした」と楽しそうに笑みを浮かべて話した。
 また、貞弘さんは「今日はよくノッテくれた、というのが率直な感想。いつもは(他のクラブは)そんなに声が出ないんですけど、ここは声が出てましたね」と軽く微笑んだ。
 最後、会長は「カラオケやレクリエーションなどで盛り上げてくれて、楽しかった。今日はたくさんの会員が来てくれたから良かった」と振り返った。