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JICA=日語セで生徒研修壮行式=日本の文化を感じてきたい

ニッケイ新聞 2007年12月14日付け

 JICA(国際協力機構)が年に二回行っている日本語学校生徒研修の〇七年度二回目のオリエンテーションおよび壮行会が、六日午前十時からブラジル日本語センター内で行われた。
 一九八六年から始まった同生徒研修は、十三歳から十五歳の日系子弟を対象に実施。今年で二十一回目になる。
 来年はブラジルをはじめ、ペルー、アルゼンチン、ボリビア、コロンビアから三十六人が参加する。そのうち半分以上の二十人がブラジルから。厳しい面接など各地で難関を突破した生徒たちだ。JICAサンパウロ支所管轄内のサンパウロ州、パラナ、南北マットグロッソ州からは十人が選ばれた。
 壮行会には板垣勝秀・日語セ副理事長、村上ビセンテJICA業務担当長、熊本舞(九七年度研修員OB)、久保ゆきえ(〇四年度引率者)さんら関係者が、激励のために訪れた。
 それぞれが、日本での注意事項や研修先で行いたいことを明確にして、しっかり研修するようにとエールを送った。全員が、身体には十分気をつけるよう注意を促した。
 会場では、今回引率するミナス州ベロ・オリゾンテ市ミナスモデル校のコフジ・エミコ教師からの、「多くの優秀な生徒の中から選ばれた人たちがここに集まっている。研修の日に会えることを楽しみにしています」という激励のメッセージも紹介された。
 島田亜由美さん(15、カビウーナ日本語学校)は「日本で友達を作って、買物したり、日本人の生活を見てみたい。また、雪を見たり、ラーメンを食べたり、温泉に入ってみたい」と抱負を語った。
 堀川絵里さん(15、椎の実学園)は「日本に居るおじいちゃんやおばあちゃんに会いたい。遊びに行くのではなく、勉強のため行き、日本の学校や生活を見てきたい」と、力強く意気込みを語った。
 壮行会後は軽食を囲み、研修に夢を膨らませながら楽しい一時を過ごした。