ニッケイ新聞 2007年12月12日付け
百周年事業で鳥居と公園の建設を進めるサンジョゼ市。今でこそ大企業や大学が本拠を置く都市だが、その以前はのんびりとした町だった。
まだヅットラ街道もなかった頃だ。「こんなに変わるとはね」と話すのは四九年から同地に住む平一男さん(75)。四十四年間暮らす高梨一男さん(84)も「市場の道の両側に買い物の婦人を待つ馬車が並んでいたよ」と振り返る。今では人口七十万、日系は一万五千人を数えるという。
地元百周年協会では、来年から一人十レアルの寄付を募る予定だ。曽我部会長は、寄付そのものに加え、「皆に少しでも参加してほしいから」とその意義を強調する。
公園、鳥居は完成後、市に寄贈されるが、「日本の文化で残すものだから、二カ月に一度くらいは手入れを手伝えたら」と曽我部会長。決して〃作りっぱなし〃ではない。(ま)