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スール銀行が発足=舵も舵取りもいないまま出航

ニッケイ新聞 2007年12月11日付け

 ルーラ大統領は九日、ブエノス・アイレスで行われたスール銀行の創立式に参加した。大統領は挨拶でスール銀行設立の趣旨はよいが、銀行経営に関する発言権は出資率に比例するよう求めた。
 スール銀行は各国の出資額や営業開始期日など要素がないまま。
 当初の資本金は、ブラジル産業開発銀行(BNDES)の半分で七〇億ドル。チャベス大統領はベネズエラの外貨準備高を使えというが、マンテガ財務相は、原則としてブラジルはベネズエラの出資額を下回るという。同財務相は、舵もない舵取りもいない銀行だと揶揄した。