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ニッケイ新聞 2007年12月7日付け

 今回の文協フォーラムには、北伯ベレン、マナウスからも代表が訪れていた。文協の抱える問題は北と南を問わないが、少々違った事情もあるよう。来年五十周年を迎えるベレンの汎アマゾニア日伯協会の代表によれば、傘下文協の中には数百キロ離れたところもあり、距離の問題も大きいようだ。場所によってはインターネットが使えず、電話のみで連絡しているところもあるという。
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 一方、「マナウスではデカセギに行く人はいない」と話すのは、アマゾナス地域の代表者。ゾナ・フランカがあり、十分な雇用があるからだが、地方によっては若者が工業団地に移ってしまい、会員が減少するところもあるそうだ。日本企業も多くあるため、日本語需要は旺盛。西部アマゾン日伯協会の代表によれば、同会の日語校で学ぶ人は大人子供あわせて五百六十人。うち八割が非日系のブラジル人だとか。
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 西村農校卒業式の最後に放送された西村俊治代表のドキュメンタリー。放送された中で西村代表は「普通の人の労働時間は一日六時間。それより素晴らしい人はさらに四時間働く。私は一日十二時間以上働いたから今があるのだ」と力説していた。「西村代表の趣味は仕事ですからね」と、ビデオを見ていた関係者。笑顔で話されると、なるほどと納得させられてしまった。