ニッケイ新聞 2007年12月6日付け
PT(労働者党)の次期大統領公認候補を視野に入れた党首選挙は四日、開票が終わった。ベルゾイニ現党首が四三・七五%、タット下議が二〇・五一%で、いずれも過半数に達しなかった。決選投票は十六日の予定だが、ベルゾイニ現党首が決選投票を避けるよう話し合いを求めた。
ベルゾイニ案は、タット派を取り込んでPT党内に多数派を結成しようという話らしい。ルーラ大統領がロウセフ官房長官に肩入れを示唆したので、対抗馬を育てる考えのようだ。PT内には、ジェンロ法相を担ぐカルドーゾ派もいる。
タット下議はPTのドロドロした世界に染まっていないので、ベルゾイニ案がよく呑み込めないらしい。PTには裏金疑惑で汚れた派と本来のPTを守る清廉派があるようだ。