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上院議長は本会議へ=12月4日議員権はく奪を表決=小切手税引き換えで勝算判断

ニッケイ新聞 2007年11月30日付け

 上院法制委員会(CCJ)は二十八日、カリェイロス上院議長(PMDB=ブラジル民主運動党)の去就を十二月四日の本会議で表決することを賛成十七票、反対三票で決めた。上院倫理委員会は、できる限り議長の立場に配慮したという。しかし最終的に同議長は、ラランジャ(名義賃貸人)名義でラジオ放送局や新聞社を買収したと、倫理委員会は判断した。
 法制委員会の掲示板で同議長所属のPMDB上議四人と政府与党のPT(労働者党)上議三人が、表決に賛成票を投じたのは意外であった。同議長の盟友と思われたジュカー上議は、賛成票を取り崩すため投票では退場するはずであったが、約束を違えて議長の側近らを激怒させた。
 ジュカー上議初め賛成票を投じたPTやPMDBの上議は、法制委員会の決議が手続きの正当性を認めるだけで、議長の議員権について触れたものではないと反論した。しかし、ヴィルジリオ上議(PSDB=民主社会党)の議長告発書には、議長が出所不明金により国会議員に禁じられたマスコミ機関の買収と経営活動をと明記している。
 当のカリェイロス議長は、四日の上院本会議表決に勝算があるらしい。同僚らを呼んで前祝いをした。同議長はロボン上議(PMDB)に支持者リストを公表し、説得に失敗した敵はスプリシ上議(PT)とドゥルバル上議(PDT)と合計六人という。
 同議長が、小切手税(CPMF)の延期承認で裏工作を担当している。上院本会議で政府与党と連立党は、議長救援票を投じると見ている。同議長の働きで政府は、四百億レアルの税収が入り政権は安泰だ。
 一方、同議長の元愛人ヴェローゾさんは、プレイボーイ誌に美しい肢体を披露し、今度は本「誘惑の力」を出版した。出版記念回は、ヌードほど人気を呼ばなかった。