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混乱のボリビアへ=ル大統領、ガス開発協定締結で

ニッケイ新聞 2007年11月30日付け

 ルーラ大統領は二十八日、十二月十二日紛争に明け暮れるボリビアの訪問を決行する意向を表明した。まだモラレス大統領と詳細について連絡していないが、訪問は約束通りボリビアの新ガス田開発で合弁協定を締結するという。
 プラナウト宮では、モラレス大統領が政治的に追い込まれており、時期的に適当ではないという意見が多い。ボリビア野党が呼びかけるゼネストの中心地サンタ・クルースには、ブラジル人農業生産者と反モラレス派が合流している。
 ブラジル人生産者は、収穫が近い農産物を無事に守りたいと、反政府派に食料などを提供している。政府がディーゼル油の輸入を停止し、農業生産に支障を来たしたからだ。
 ブラジル人生産者は、ボリビアで農産物の三五%を生産している。ボリビアは政情不安な国だが、ボリビアを脱出する考えは全くないとブラジル人らはいう。