ニッケイ新聞 2007年11月29日付け
オペラ歌手の橘麗子さんとピアニストの山形リサさんによるコンサート「心の故郷を歌う」(ブラジル大衆音楽協会主催)が、三十日午後八時から文協小講堂(R.Sao Joaquim,381)で行われる。開催に先立ち、二十八日、橘さん、山形さんが本紙を訪れた。
二人は来伯後、二十三日にヴィトリアのエスピリト・サント州工業高校講堂でコンサートを行い、約二百六十人が訪れた。同公演で橘さんは「月の砂漠」や「箱根八里は」、「千の風になって」などのほか、オペラ、サンバなど様々な曲を披露。山形さんは童謡唱歌のメドレーを演奏した。三十日の公演も同様の内容になる予定だ。
昨年十一月にはニューヨークのカーネギー・ホールでコンサートを開いた。今回、来年の日本移民百周年を前にぜひ訪れたいとの希望から、二度目の海外公演としてブラジルを選んだという。
初めてブラジルを訪れた橘さんは「ブラジル人の人柄や食事、生活ペースに惚れ込んだ」と満面の笑顔で感想を語った。同じく初来伯の山形さんも「饅頭や味噌を手作りで作っていると聞いて日系人のほうが日本人っぽい」と印象を話した。
三十日の公演に向け、橘さんは「みなさんが満足できるように、自分が役に立てるようなコンサートを行いたい」と希望を語り、山形さんは「橘先生と一心同体でがんばりたい」と意気込みを語った。
協力券等に関する問い合わせは、ブラジル大衆音楽協会(11・3277・8433/エレナ)、明石宝石店(3208・1833)またはニッケイ新聞社(3208・3977/大里、山根)まで。