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伯・チ・ボ首脳が会談=大西洋と太平洋に横断道路

ニッケイ新聞 2007年11月24日付け

 ルーラ大統領は十二月十一日、ラ・パスにおいてボリビアのモラレス大統領とチリのバチェレ大統領との間で南米大陸横断道路の建設構想を話し合うことになった。計画では横断道路に沿って、鉄道をブラジル側の大西洋岸港からチリ側の太平洋岸港まで架設することも考えている。
 ボリビアとチリ両国は十九世紀、ボリビア・チリ戦争で交戦して以来、国交が断絶している。両国間には在外事務所を通じての話し合いだけで、公式の接触はなかった。しかし、ボリビアは太平洋への出口を失ったことで、国の発展に大きな支障を来たした。
 ボリビアにとってブラジルからガス田開発と太平洋への出口開設計画で打診されたことは、長年の悲願でもあった。ブラジルとボリビアの両首脳は横断道路会談の翌日、ボリビア・ガスについて詳細話し合う段取りとなっている。
 またペトロブラスのガブルエリ総裁は、モラレス大統領が資源国有化宣言で礼を欠いたことを水に流すと表明した。色々あったわだかまりを超えて、ブラジルはボリビアに大口投資を行う用意があると述べた。そのガス開発に関する協定を認証するためルーラ大統領は十二月七日、ボリビアを訪れる予定となっている。