ニッケイ新聞 2007年11月23日付け
同じ移民として、ともに日本移民百周年を祝いたい――。パラグァイのイグアスー移住地にあるイグアス太鼓工房は、来年のブラジル日本移民百周年にあたり、ブラジル国内各地で行われる記念行事にぜひ参加したいと、意気込んでいる。同工房の太鼓グループは、聴衆・観衆参加型の特異の演奏を行う。これが人気の源泉だ。
イグアス工房には「鼓組・めでたや」「鼓組(つつみぐみ)」「鼓太郎(こたろう)」の三グループがあり、これまでもパラグァイやブラジル各地で公演を行ってきた実績を持つ。
活動内容の説明に来社した澤村壱番さんは「太鼓の演奏はブラジルでも多くありますが、なかなか見られない舞台を用意します」。獅子舞、竿灯、チンドン屋など、様々な日本全国の祭りを再現である。
グループ「めでたや」は、祝い事の行事にあわせて、餅つきのパフォーマンスを取り入れた。杵と臼で実際に餅を付き、観客に振舞う。敬老会やアルジャーの花祭りで披露して好評を得た。「見て、食べて喜んでもらう」と壱番さん。
来年のブラジルでの予定は、すでにホテルでの余興や各地日本人会の行事、成人式などへの参加依頼が入っている。壱番さんは「ブラジルの大きさを考えれば、隣国とはいえ、イグアスーは決して遠くない」。「出来るだけ、多くのところで百周年の盛り上げ役ができれば」と、さらなる呼びかけに応じたい意向を見せた。
演奏の人数、内容、規模については相談にのる。イグアス太鼓工房の連絡先は(パラグアイ国番号595)0632・20・267、または(595)0983・631・035(携帯電話)。メールアドレスは、taiko_koubou@tigo.com.py。工房のホームページは、http://yguazutaiko.huuryuu.com/。