ニッケイ新聞 2007年11月23日付け
これまで四十七都道府県で唯一知事が来伯していなかった京都だが、来年の来伯はほぼ決定的になっている。平和の日式典、京都産業フェアなどの記念行事にあわせ、知事以外にも、京都ブラジル協会の森田嘉一会長をはじめ関係者がブラジルを訪れる予定だ。またその他にも、ジャンジーラ市と姉妹提携している亀岡市や、各種企業・団体からの参加も見込まれているという。
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来年実施が計画されている京都産業フェアー。関係者は、和菓子職人のデモンストレーションや十二単、雅楽、能など日本文化の紹介をぜひ行いたいと強く望んでいるが、受入れ団体がないため希望者の来伯が難しい状況だという。百周年のせっかくの機会、なんとか実現すればいいのだが。
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静岡県湖西市で先日開かれた「湖西市青少年健全育成大会」の中で、市内の小中学生が作文を朗読する「少年の主張」にはじめて日系ブラジル人児童が参加した。参加したのは、小学六年生のタハラ・ハルキさん。静岡新聞によれば「日本人と外国人が、互いを思いやることができれば、明るい湖西市になる。外国人と日本人の力が集まれば、湖西は日本で一番豊かですてきな街になる」と共生を呼びかけたという。焼津事件の国外犯処罰要請など、在日ブラジル人と犯罪の関係が再びクローズアップされつつある昨今、その言葉に切実なものも感じる。