ニッケイ新聞 2007年11月09日付け
サンパウロ市東部の地下鉄イタケーラ駅そばにショッピングセンターができ、初日(七日)の人出は七万人(エスタード紙)とも一五万人(アゴーラ紙)とも。ショッピングセンターの平日の人出は平均三万五〇〇〇前後と言うからすごい。二〇〇の店舗に映画上映場も八つ。駐車場は二三〇〇台が収容可能と言う。サンパウロ市東部から郊外にかけての発展振りには目を見張るが、三二一年目の記念日に開店したこのショッピングセンターでは二三〇〇人が新規に雇用されたという。
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ショッピングといえば、サンパウロ市で高級時計を狙って強盗を繰り返し、七日に逮捕された一味は、市内の高級ショッピングセンター内で狙いを定めた人を車とバイクで追いかけて奪っていたという。七日に押収された時計四つは時価総額六万六〇〇〇レアルとか。
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政府は七つの牛乳メーカーの調査を決めた。今回はロンガ・ヴィダタイプの箱に記載された成分表の内容と実際が二〇%以上違ったというもの。違いが指摘された成分は脂肪やたんぱく質などで、栄養士は、食事療法が必要な人たちには誤った情報は困ると。ブラジルでは牛乳は砂糖やコーヒーなどを混ぜて飲むため、味が悪くても感じないという調査報告もある。生の牛乳だけ飲む人はどのくらいいるのだろう。
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サンパウロ州カンピーナス市の市場で働く二六歳のアナさん。障害を持ちつつも、働きながら学ぶ彼女がもらう給料は最賃一つ。その彼女が先月十八日に四〇〇〇レアルの入った封筒を見つけた。幸い持ち主(日系人)が見つかり、市場の人に届けたお金は無事持ち主に返されたが、汚職、詐欺が蔓延する中で、お礼に五〇レアルをもらったと喜ぶ彼女の純真さが光る。