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百周年プレイベント=オノヨーコさんが来伯=伯銀で10日からアート展=ブラジル日系人に親愛の情

ニッケイ新聞 2007年11月09日付け

 日伯の融合を見ることは幸せ――。ニューヨーク在住の芸術家、オノヨーコさんがブラジル日本移民百周年記念事業のプレイベントとして、アート展と音楽パフォーマンスを行なうため、現在ブラジルに滞在している。招聘企業であるブラジル銀行の文化センターで七日午後一時から記者会見が行なわれ、ニッケイ新聞の取材に対し、「ブラジル日系人には、特別な愛情を感じています」とコロニアに親愛の情を示した。アート展は、十日から来年二月三日まで同センターで行なわれる。
 オノヨーコさんは、ビートルズのメンバーだったジョン・レノンの未亡人であることでも有名。
 一九三三年東京生まれ。五三年に家族とニューヨークに移り住み、六〇年代から前衛芸術家として活動。 拠点をイギリスのロンドンに移した六六年、個展会場でジョン・レノンと知り合い、前衛音楽活動を展開、六九年に結婚。二人の間にショーンがいる。レノンは八〇年に暗殺されている。
 記者会見でオノさんは、戦前にブラジル移住を勧めるポスターを見たことなどを話し、「宣伝は実際より、常に誇大だが、ブラジルに移住した日本人は成功したと思う」と百年の歴史を振り返った。
 世界最大の日系社会のあるサンパウロには、かねてから訪問したいと思っていたことを明かし、「この〃文化のスープ〃は興味深い」などと話した。
 「来年百年を迎えるブラジル日系社会について、どう思うか」というニッケイ新聞の質問に「日本に生まれた世界の一市民として、ブラジルの日系人に対しては、特別な愛情を感じています」と答え、コロニアに深い親愛の情を示した。
 十日午前十一時にイナウグラソンが行なわれるアート展「Yoko Ono-uma Retrospectiva」は、六〇年代からの作品も展示される回顧展となっており、オブジェや写真、映像、音楽など八十の作品が楽しめる内容だ。
 同展に関する詳細は、ブラジル銀行文化センター(Rua Alvares Penteado 112 Centro、電話=11・3113・3651/3652)まで。