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海外日系新聞放送協会=34回目の年次総会=日系文芸祭授賞式も

ニッケイ新聞 2007年11月02日付け

 海外日系新聞放送協会(高木ラウル会長=ニッケイ新聞社長)は、十月十二日、東京都港区汐留メディアタワーの社団法人共同通信社内会議室で、第三十四回海外日系新聞放送協会年次総会を開催し、二〇〇六年度の事業報告、収支決算報告の承認および二〇〇七年度(〇七年十月~〇八年九月)の事業計画を決議した。また、役員改選では、満場一致で現執行部の再任が決まったほか、明年の第三十五回海外日系新聞放送大会は、ブラジル移民百周年記念式典にあわせ、〇八年六月にサンパウロ市で開催することが決まった。
 〇七年度の事業計画としては、九回目となる海外日系新聞放送協会賞、五回目を迎える海外日系文芸祭を開催するほか、共同編集企画では今、日本でさまざまな問題が生じ、読者にもっとも関心の深い「年金」について取り上げることとなった。
 各国、各地域の年金生活者の現状を取材することにより、日本の年金制度との比較や海外在住日本人に対する年金支給の実態がみえてくるものとして、現在の日本における年金問題を違った側面から見直す企画として興味深い内容になると思われる。
 また、年次総会終了後には、第八回海外日系新聞放送協会賞授賞式が行われ、南国新聞社(マレーシア)、マニラ新聞社(フィリピン)、北米報知社(アメリカ・シアトル)、日米タイムズ社(アメリカ・サンフランシスコ)の代表にそれぞれ賞状と楯が贈呈された
 大会二日目の翌十三日には、横浜市にあるJICA横浜国際センターで、第四回海外日系文芸祭(みなとみらい文芸祭)がブラジル、アメリカ、タイなど海外から二十人の参加を含め、約百人が出席して盛大に開催された。
 同祭は本年四月から六月まで日本国内はもとより、海外日系社会を中心に作品を応募したところ、ブラジル、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、タイ、オーストラリア、ブルガリアなど世界十二カ国から千九百六十五作品の参加を得て開催されたもの。
 大賞にはブラジル・サンパウロ市の西山ひろ子さんの作品「銀漢や同船者てふ家族あり」が見事選ばれた。西山さんは、大賞賞品であるジェイインテル社から協賛の航空券で来日し、夫妻で授賞式に出席、喜びの言葉を述べていた。
 なお海外日系新聞放送協会は、海外で活動する新聞・放送の日系メディア二十六社で構成されている。(海外日系新聞放送協会事務局による通信)