ニッケイ新聞 2007年11月01日付け
北パラナの果樹経営者の指導などにあたっているJICAシニアボランティアの関谷励友さん(岐阜県)が現在、安全に作業ができるよう開発したオリジナル脚立を各果樹農家に販売している。
同シニアは同地域の果樹園を巡回するなかで、従来の作業用脚立が重量や安全・耐久面で問題があることを痛感。「日本では信じられないほどもろい脚立で作業していることも多く、実際作業中に落下してケガをした人もいた」。
そこでこのほどJICAの協力を得ながら安全に効率よく作業できる脚立を検討、同州ロンドリーナ市の日系業者と協力して開発した。「これまでのものより軽く、下方部での重心が安定している」という。
関谷さんは現在、パラナ州マウア・ダ・セーラ市のインテグラーダ農協に赴任している。日本では岐阜大学農学部の専門技官として三十年間にわたり学生に実習指導をしてきた。
脚立は一台百レアル。要請があれば在庫発注などの手続きをするという。関心のある人は同農協・関谷シニアまで(電話43・3464・1291)。