ニッケイ新聞 2007年10月26日付け
ドキュメンタリー映画「笠戸丸移民物語」の撮影を進めている左藤さんによれば、「一番苦労した映像はカフェの花が満開になっているシーン」だという。ちょっと咲いているだけの場面はあっても、コーヒー園で一斉に花咲いた風景をカメラに収めるのは「三十年間で初めて」という。通常は二~三日しか保たず、ちょっと風が吹けば散ってしまうとか。「今回が最後の仕事かも」という左藤さんは七十五歳には見えない若々しさ。カフェ撮影で成功したように、もう一花、咲かせてほしいものだ。
◎
日本で九月十六日に行われた第二十三回日本大衆音楽祭で平田信弘さんが見事内閣総理大臣賞を獲得した。見事なトロフィーなどを受取った。しかし、来社した時には残念ながら持って来ていなかった。理由を聞いてみると、トロフィーがあまりに大きすぎて泣く泣く日本に置いてきたとか。せっかく大賞を取ってきたのだが、その証になるものを持って帰って来られなかったのは残念でしかたがない。
◎
二十二日に来伯した富山県の南米親善訪問団の話で、同県に暮らすブラジル国籍者が増えつつあることが分かった。その一方、富山市から高岡市にかけては中古車業を営むロシア人やパキスタン人が多いという。団員の吉田徹係長によれば、「ブラジルの方々が彼らと関わって問題を起こすようなことは今のところない」という。