ニッケイ新聞 2007年10月26日付け
百周年をテーマに来年のカーニバルに出場する「ヴィラ・マリア」の衣装発表会を取材。
テーマにしながら、拘らない。過度のデフォルメ。もう〃ニッポン〃ですらない。しかし、ブラジル人から見た東洋を無節操に取り入れた衣装は、まさにブラジリダーデを感じさせ、むしろ清々しさを覚えた。
実際問題、日本にこだわれば、地味なものになるだろう。ステージで踊り狂う豪華なモレーナの後ろに立つ着物姿のおばちゃん。その差異は明らかに奇異に映った。
エスペシャルに限って振り返れば、バロッカ・ゾーナ・スル(八三年、六位)ヴァイヴァイ(九八年、優勝)があり、来年は期待したいところ。
百周年協会の協賛事業だが出席した幹部は一人だけ。午後八時半からの予定だったが、始まったのは零時過ぎ―。それを言うのはおじいちゃんたちには少々酷か。(剛)